この記事ではつみたてNISAとその始め方について解説します。
こんにちは、まめ太です。
この記事では、つみたてNISAとは何か、どれくらいお金が増えるのかについて書いています。
つみたてNISAってよく聞くけど、どういうもの?
NISAって何なんですか?
誰でも少額から投資をして資産をふやせる、という国が作った非課税制度です
NISAはイギリスの制度(ISA)をまねして国が創設し、2018年から始まった非課税制度です。通常、投資で得た利益に20%の税金がかかるところ、NISA口座をつかって投資すると税金が免除されます。
なぜこういう口座があるのかというと、投資で国民の所得・資産を増やそうという政府の目標があり、少額から長期・積立・分散の投資を支援する制度なので、安全に運用を始めることができます。
国が2023年にまとめた「資産所得倍増プラン」では、”預金を投資に繋げる”、 ”NISA総口座数の倍増”、 ”家計の投資額の倍増”を宣言しています。
アメリカやイギリスでは、家計における預貯金の割合が多い日本と比べて、株式・投信での資産運用を割合が多く、運用リターンによって倍、3倍と資産が大きくなっており、これを根拠に預金から資産運用に振り分けるべき、とうたっています。
この結果、2024年からNISA制度の拡充がされ、より分かりやすく、メリットのある制度になります。 また、2022年から高校での金融教育が必修化されて、誰もが知識を身に着けて、資産の管理・運用に取り組めるよう後押しを始めています。
所得倍増してほしい、という国の制度なんだから、使わない手はないね!
NISA口座は証券会社に口座を開設し、通常の口座に加えてNISA口座を開くことをリクエストして開設することができます。
2023年までの制度では、自分で買い付けをする一般NISAと毎月自動で積み立てするつみたてNISAが分かれており、どちらかしか扱えません。(2024年1月からの新制度では併用が可能) またNISA口座は1人1口座のみしか保有することができません。
投資をするとなぜ増えるの?
そもそも投資ってどういうこと?なぜ増えるの?
例えば、株の場合は、企業にお金を預けて(企業の株を保有する)、それを元手に利益をだしてもらい、その利益の一部を分けてもらう(配当)のが投資。企業の成長にあわせて配当が大きくなったり、企業価値が高まることで、保有している株の価値も上がるよ。
金融商品を保有することで得られる利益には2つの種類があります。
その中でも、つみたてNISAの対象となる投資信託という金融商品は、投資信託会社が複数の企業の株などをまとめた商品です。1企業ではなく複数まとめてあることで、1つの企業が倒産したり、株価下落した場合のリスクを分散します。つみたてNISAでは、金融庁が数ある投資信託から低コストでつみたてに向くリスクの低い200弱の商品に対象を限定しているため、初心者でも安全に購入することができます。(リスクがないわけではないので、自分で判断して購入することは必要です。)
どれくらい増やせるの?リアルな積立額を公開!
つみたてNISAでどれくらい資産を増やせるでしょうか。
毎月こつこつ積み立てる前提でいくつかシミュレーションしてみます。
月3万円をつみたて、保有した商品の評価額が年利 4%で増えた場合、20年で総額1000万円、30年で2000万円になります。これは、毎年発生するインカムゲインである分配金をそのまま翌年再投資する複利の効果で積み立てれば積み立てるほど増加していくという効果が表れています。したがって長期で積み立てるほど得になります。
さらに毎月の積立額を5万円にすると20年で2000万になります。
2013年から積み立てている個人的な投資信託の推移と運用利回りを参考までに記載します。ポートフォリオは国内・海外・新興国の株式に分散して保有しているようなイメージです。積立額に対して毎年4%の利率で増える目標設定と比較した場合、運用利回りも経済状況によって増減し資産額にも増減がありますが、9年間の平均の利回りは4.9%になっています。
ただ貯金しておくのはもったいないね!
投資ってなんだか不安。リスクはないの?
投資って怪しい勧誘があったり、おおきく損する人の話を聞いたりしてなんだか怖い。リスクはないの?
値動きの激しい商品にリターンを求めて大金投入するのはギャンブルで危険!
つみたて・長期保有・分散投資でこつこつと増やすことができるよ。
安定的に資産をふやす方法として、分散投資が基本的な考え方になります。
・タイミングの分散(つみたて):毎月分散して購入することで、平準化される
・長期保有:一時的に下落しても、長期視点で見る
・地域・銘柄の分散:多くの企業をまとめていたり、世界各国に分散投資している投資信託で経済全体の成長に投資できる
つみたてNISAの対象銘柄はどれも長期の分散投資に向いた投資信託が対象となっています。
なかでも、アメリカの500の企業の株価に連動する S&P500をもとにした商品(アメリカ経済全体へ投資する)や、世界経済の株価指数に連動するような商品がつみたてNISAの買い付けランキングでは人気です。
人気の商品の全世界株式(オール・カントリー)系は世界経済全体の成長に投資をするような投資信託で、一時的な不況はあるけれど、世界の人口増加が続く2060年~ころまで経済成長は続くと考えられています。
S&P500系は、アメリカ経済全体に投資をする投資信託で、1990年 ~ 2019年までのS&P500指数の30年間の平均的な上昇率は7.7%、2012年以降ここ10年間でのリターン平均14%ほどになっています。定期的に経済不況で下げることもありますが、長期的に上昇を継続しています。
長期的な成長を見込める世界経済系ファンドや、成長力のあるアメリカ経済のS&P500に投資するのがおすすめ!
つみたてNISAのはじめ方3ステップ
つみたては始めるのが早ければ早いほど、あとあと効果が大きくなるので、はやくはじめてしまったほうがお得です。
つみたてNISAの始め方は3ステップで簡単です。投資用の口座を開くときは手数料の安いネット証券がおすすめです。口座開設の記事にも書いていますが、SBI証券、楽天証券が人気です。
生活資金3か月~6か月を貯金としてためておき、それ以外の余裕資金をどんどんつみたてに回していきましょう。
・NISAの口座を開設する
・つみたてる投資信託を決める
・つみたて設定をする
自動のつみたて設定をしたら、あとはほったらかして資産が増えるのを気長に待とう。