IPO-新規公開株

IPOの当選確率を上げる方法 - Part1

当選すれば利益が出せそう、というのがわかったけど、当選しやすくする方法はない?

実はあります。その攻略法を紹介していきたいと思います。

まめ

前回の記事で、「IPOの当選確率は1~2%前後、年に1回~数回当たる期待値」でリスクが低く、宝くじより断然効率的、とお話ししました。

そのための攻略法のポイントを先にお伝えすると、

当たりやすい証券会社で、
・できれば複数口座から複数口で抽選に応募する、
・外れてもチャレンジポイントはどんどんためる

ということになります。

IPOに有利な証券会社 比較・IPO攻略法まとめを先に見る

IPO-新規公開株

IPOの当選確率を上げる方法 - Part2 (攻略法まとめ・IPOおすすめの証券会社)

2023/10/16  

当ページのリンクにはアフィリエイト広告は含まれていません。 ContentsIPOに当選するための攻略法 まとめIPOに有利な証券会社 比較パターン別の戦略パターン1 | IPOにさける資金が少ない人 ...

それでは本題に入りましょう。

当たりやすい証券会社

IPOでは仕組み上、当たりやすい証券会社というものがあります。

当たりやすい証券会社のポイント

  • IPOの取り扱い数
  • 主幹時数
  • 抽選方法
  • 証券会社の口座数=IPO抽選のライバル数

IPOを取り扱っているか。回数が多いか。

IPOは毎月何件もありますが、どの証券会社から申し込めるわけではありません。
各回参加している証券会社が違うので、年間通してなるべく多く応募できる証券会社のほうがよいです。

2022年各証券会社の IPO取扱実績 (年間計 91社 上場)

各回のIPO(上場)を主催する証券会社があり、「主幹事」は当選口数の割り当てが多い

各回のIPOに参加する証券会社には、下記のような役割があります。

  • 主幹事:その回のIPOとりまとめ。当選口数の割り当てが多い。
  • 引き受け幹事:株式の一部口数引き受けて販売する
  • 委託幹事:主幹や引受幹事から委託されて販売

主幹事の証券会社がその回の7割~9割の当選枠を保有しています。
そのため、その回の主幹の証券会社から応募すると有利、ということになります。

主幹事を引き受ける証券会社は数が限られています。下記のように主要5社で年間のIPO総件数 90前後のうち8割ほどを担当していることがわかります。

主幹事会社上位5社

当選枠の多い主幹事会社から申し込みしたほうが有利なものの、平等抽選にどれくらい当選枠を割いているか、抽選方法は証券会社によっても異なってきます

IPOの抽選方法

引き受けた口数のうち、どう販売するかというのも証券会社によって異なります。

  • 店頭配分
  • 完全平等抽選
  • 特定の条件での優遇抽選(取引履歴、口座資金、入金額、ポイント制度など)

証券会社

抽選方法

SBI証券

60% 完全抽選(口数比例)
30% 優遇抽選(チャレンジポイント制度)
10% 裁量配分

楽天証券

100% 完全抽選(口数比例)

マネックス証券

100% 完全平等抽選

松井証券

70% 完全平等抽選

SMBC日興証券

10% 完全平等抽選
5% 優遇抽選(ステージ制)

大和証券

10% 完全平等抽選
90% 裁量配分

SBIネオトレード証券

90% 優遇抽選(売買代金3000万以上のステージ制)
10% 完全平等抽選

大和コネクト証券

70% 完全平等抽選
30% 落選者再抽選(条件優遇)

野村證券

10% 完全平等抽選

みずほ証券

10% 完全平等抽選
90% 裁量配分

岡三オンライン証券

100% 完全平等抽選

岡三証券

10% 完全平等抽選

岩井コスモ証券

10% 完全平等抽選
40% 優遇抽選(対面取引ステージ制)
50% 裁量配分

auカブコム証券

100% 平等抽選

DMM株証券

100% 完全平等抽選

すでに資産家で日ごろから証券会社と付き合いがあるような人は裁量配分として担当者から直接販売されることもあるそうですが、そうでない一般人はネットからの申し込みを平等に抽選する枠が多い証券会社から応募するのが近道、になります。

証券会社によっては何らかの条件で優遇抽選をしており、その枠に当てはまれば確率が上がります。これも後述します。

証券会社の口座数=IPO抽選のライバル数

その証券会社の口座を開いている人が全員IPOに応募するわけではないですが、口座数の多さはすなわちIPOに応募できる人の多さになりますので、ライバル数とみることができます。

口座数が少ない証券会社のほうが比較的有利、ということになります。

 ここまでをまとめると…

  • IPOを取り扱っている回数が多い証券会社 ➡ たくさん応募できる。
  • 主幹事担当の証券会社 ➡ 当選口座の割り当てが多い
  • IPOの抽選方法平等抽選の枠が多いほうが確率が高い
  • 証券会社の開設口座数=潜在的なIPO抽選のライバル数

同じ回に複数口(単元)申し込む方法

無資金で抽選申し込みできる証券会社

IPOでは応募時に、当選した場合の株式購入金額を口座に事前に入れておく必要があるのが一般的です。最低金額が10万円の回のブックビルディングに幹事会社5社から応募できるとしても、使える資金が50万円ない場合、すべての会社から応募することはできません。

ところが、事前の入金なし(無資金)で抽選に応募することができる証券会社があります。

無資金で抽選できる証券会社と入金が必要な会社で同時に応募するという戦略をとることができ、もし当選したら、入金して購入すればよいです。(万が一両方当選したら、資金があればそのまま応募し、なければ一つ辞退することになります。)

資金不要で応募できる証券会社

証券会社

抽選方法

松井証券

平等抽選 70%
裁量配分 30%

岡三オンライン

平等抽選 10%
ステージ制 90%

SBIネオトレード証券

完全抽選 10%
ステージ制 90%

DMM.com証券

平等抽選 100%

みずほ証券

平等抽選 10%
裁量配分 90%

野村證券

平等抽選 10%
裁量配分 90%

家族の口座を開設し、複数口(単元)申し込む

単純に複数口座から抽選に申し込む、というのが基本的ですが、やりやすい方法です。

口座開設は無料なので、家族の分も証券口座を開き、確率を上げます。未成年も口座を開けますので、0歳児だとしても貴重な戦力としてIPOに参加してもらいましょう。(未成年口座開設可能かは各証券会社によります。)

 未成年口座が開設できる証券会社

・SBI証券
・楽天証券
・マネックス証券
・松井証券
・大和コネクト証券
・岡三オンライン証券
・au株コム証券

複数口応募できる証券会社

SBI証券楽天証券は、申し込み株数に応じて抽選されるため、申し込み数が多いほど当選しやすくなります。その分の入金が必要になりますが、宝くじと同じ仕組みで、当選確率を上げるためにたくさん申し込むことができます。(はずれても資金は減らない)

ただ、楽天証券は上限100株の設定のものが多く、実質1回1口が多そうです。

後期日程で抽選がある証券会社

各回のブックビルディングには複数の幹事会社が参加しますが、まれに抽選の日程がほかの証券会社からずれている会社があります。この場合、ほかの会社で抽選が終わった後に再度別会社の抽選に応募する、ということが可能です。

 後期日程の抽選がある証券会社

・楽天証券
・au株コム証券
・DMM証券

いつかは必ず当選する、SBI証券のチャレンジポイント制度

いつかは必ず当選する、SBI証券のチャレンジポイント制度

SBI証券では、IPOに応募して抽選に外れると、ポイントを付与してくれる独自の「IPOチャレンジポイント」という制度があります。

 SBI証券のチャレンジポイント制度

  • 1回抽選に外れると1ポイントたまる制度
  • 抽選時に「ポイントを使用して応募」ができる。
  • SBIの抽選の30%はポイント枠
  • 使用ポイントが高い人から順番に当選する。当選すると使用したポイントは消失
  • 抽選に外れた場合、全ポイントは返ってくる、かつはずれたので1Pポイント付与される。
    どんどん増えるので毎回使用して応募することも可能
  • 時々 付与ポイント2倍キャンペーン期間などが設定されるときがある(前回は22年11月~23年1月)。
ポイント使用して応募して落選すると+1されてポイントが戻る。

チャレンジポイントの使い方としては

1.毎回ポイント使用して応募
2.ひたすらためておき、高額が見込めるSランク 企業のときにのみ全ポイントつっ込んで確実当選を狙う

というところでしょうか。

またCランク、Dランクの公募価格割れリスクのある企業の抽選にもあえて応募してチャレンジポイントを稼ぐかどうかは好みのわかれるところかと思います。

ぜひ、ポイントをためて、Sランクなど、ここぞ、
という企業のときに応募して大きな利益を引き当ててください。

まめ

無料でポイントをゲットできる紹介キャンペーン(IPOフレンズプログラム)

家族・友人に紹介して、紹介された人が口座開設するとIPOチャレンジポイントがもらえる「IPOフレンズプログラム」というキャンペーンがあります。1人10ポイント(同月内5人まで、1人につき+5P加算、最大100P)、紹介した人、された人両方ポイントがもらえます。

やることは専用フォームから家族・友人に紹介メールを送るだけです。その後口座開設までされるとポイント付与の対象になります。

IPO 10回分(以上) のチャレンジポイントを一気に獲得できるので、口座開設してくれそうな家族・知人を招待しましょう。

SBI証券 IPO フレンズプログラム

そのほかの証券会社の優遇制度

SBI証券以外の優遇抽選枠を設けている会社があります。優遇制度を利用できそうであれば、積極的に使っていきましょう。

証券会社
(優遇抽選)

条件

SMBC日興証券
ステージ制抽選枠(5%)

ステージ制による抽選

岡三オンライン
ステージ制抽選枠 (90%)

ステージS(抽選回数+2回)
3か月間の手数料が合計100万円以上、高額売買代金、
投資信託の平均残高が1,000万円以上
詳細

ステージA(抽選回数+1回)
3か月間の手数料が合計10万~100万円

大和コネクト証券
再抽選枠(30%)

「完全抽選で当選されなかったお客さまを対象に、販売数量の30%分を以下の5つの優遇条件で再抽選いたします。該当する条件が多いほど当選確率がアップします。」
①39歳以下
②NISA口座またはつみたてNISA口座を開設済み
③信用取引口座を開設済み
④信用取引の建玉を保有している
⑤投資信託(ETF、REITを除く)の残高を保有している(※)
※まいにち投信による継続的な買付が確認できる人が対象

当選確率を上げる方法 まとめ

当選確率を上げる方法 まとめ

まめ

ここまでIPOでの当選確率を上げる方法見てきました。
攻略法まとめとIPOに有利な証券会社の比較について下記記事に記載していますので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。

IPO-新規公開株

IPOの当選確率を上げる方法 - Part2 (攻略法まとめ・IPOおすすめの証券会社)

2023/10/16  

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